おんべ鯛奉納

おんべ鯛奉納船に乗船して伊勢神宮へ行ってきました。
奉納船は、島で最も大型の漁船であるシラス引き漁船が通例となっており
今年の奉納船は生宝丸です。
その生宝丸を守るように前方に1隻、両舷に各2隻、合計6隻のシラス引き漁船
勝勢丸、漁勝丸、えびや丸、愛三丸、功盛丸が同航します。

島を上げての見送りの中、伊勢の神社港(かみやしろこう)をめざし朝8時に出港しました。
今回は6隻中5隻が自分が設計、建造した船体で漁勝丸は親父が設計した船です。
造船屋としてこの晴れがましい場面で「親父が生きていたらどれほど喜んでくれただろう」と思いました。

生宝丸に乗船したのは篠島漁協の組合長さん、南知多町長さん、篠島出身の町会議員さん
篠島神明神社の宮司さん、神宮でおんべ鯛の櫃を担ぐ重責を担った漁協市場の面々です。

伊勢湾を横断し到着した神社港では幼稚園児の花束贈呈や小学生による木遣り
伊勢市長や地元出身の国会議員さんなどの熱い歓迎を受けました。

神宮からの迎えの車に分乗し10分ほどで内宮の宇治橋に着きました。
太一御用の旗を掲げて宇治橋を渡り五丈殿で無事おんべ鯛奉納を終えました。
その後、清めを受け古殿地をさらに進み参拝しました。
これより深くは天皇と神職のみが許される聖域と聞きました。
その後、内宮神楽殿にて大々神楽の儀の後、御神札と神饌(おさがり)とをお受け
すべての行事が無事終了しました。

帰路の神社港でまたマーチングや心のこもった地元婦人会のおもてなしに感謝しつつ
帰路につきました。

おんべ鯛奉納は今も島の最も重要な儀式です。
古来より伊勢神宮を敬いおんべ鯛奉納に関わって来た島人の熱い思いは
この後も変わる事はないでしょう。

神宮よりいただいたお土産の赤福の伊勢だよりです。

2011年 10月 12日 | People



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