うれしさもちゅうくらいかな、おらが釣り

午前中はご家族の活き造り用にリクエストがあった1キロ前後のスズキ狙いで錨を入れました。
しかし甘くないのが釣り、前日は釣れたのに午前中いっぱいで1.5キロが2本のみ。
満ち潮はいつもの悪い癖で、リクエストなど聞かなかった事にして一か八かの大物狙い。
この潮にとっておきのポイントにかかったものの、潮が悪すぎました。
水面は普段通りの潮なのに海底付近は90度も方向がちがってスズキが狙える潮ではありませんでした。
半ば満ちた頃、ほんの短い時間、潮が戻ったチャンスにアタリが来ました。
18ヒロで目の覚めるようなアタリがあり、かけた瞬間からオオタロウ(特大スズキ)と直感しました。
パターンとして4キロくらいならこちらへ走るのに動く気配は無く、半ヒロ、1ヒロと道糸が伸びて行きます。
ハリスは6号と普段より太めにしてあるものの。ちょっと無理をすれば簡単に切ってしまう相手です。
なんどかやり取りのあと船に寄せてタモに収まった瞬間どっと汗が出ました。
魚倉に活かすと1キロ前後が鮎に見えるくらいの大物です。
すぐエサをかけ同じように12ヒロから始め、15ヒロ、18ヒロと探り、さらに20ヒロまでラインを出すと
モゾモゾと小さなアタリがありワンテンポ遅らせて合わせるとかなりの重量感がありました。
その時はまだスズキと思い込んでいました。
ゆっくり手繰った瞬間に走り始め一気に30ヒロまで持っていかれました。
大真鯛です。
(この時期は鯛にそなえラインを枠から余分に出してあります)
急いでラインの枠を左手で持ちラインの摩擦で指が熱くなるのを我慢して走らせました。
いっこうに止まる気配はなく50ヒロくらいで突然軽くなりました。
てっきり外れてしまったと思い急いでラインを手繰るとなんと切られていました。
ハリス6号2ヒロの真ん中がザラザラになって切れていました、根ズレです。
がっくり。鯛に切られることなど久しくなかったので、ショックでした。
もうそれから糸を出す気にならず錨を揚げました。

帰って、食わせた瞬間から切られるまでの数秒の間になにかできる事はなかったか
何度もあれこれ考えました。
でもどう考えてもあのパターンしか打つ手は無い。
相手が一枚も二枚も上手だったのでしょう。
そう思っても指が覚えている重量感と傷、ハリスを切られた事は悔しさとなって残ります。
これは6キロ以上の大鯛を釣り上げるまで消えないでしょう。

唯一の大物を慎重に運んで宿の水槽に活かしました。
数年前に夜釣りであげた7、8キロには及ばないものの6.9キロで今年のレコードとなりました。
週末は満室なので直前〆めの特大スズキをお造りで楽しんでいただきます。



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2009年 6月 26日 | fish on !



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