毎日、楽しく三島の記事を拝見しています。
船で渡れば数分なのに佐久島や日間賀島について漁業以外は
今まで知らなかったので楽しく読んでいます。
篠島の担当は奥山暁子さんです、釣りの話題で少し話をしました。
今のところ、釣りは不調で少し落ち込んでいますが、島の空気に馴染んでくれば
自然と結果が出て来ると楽観しています。
素直な目で自然や島民を見ているのがいいです。
自分のようにどっぷりここの暮らしにつかっている目では見えないものが
奥山さんには見えるようです。
篠島は篠島、他島との比較など全く無用。
80日と短い期間に、仕事もさることながら、ここでの生活を楽しんで
心にお土産がいっぱいたまるように頑張ってほしいですね。
いや、「頑張る」というのはちょっと違うかな、頑張らなくてもいい
飾らず、贔屓なしに島を語ってほしいですね。
篠島のページです
2011年 9月 17日 | Friends | あいちの離島80日間チャレンジ! はコメントを受け付けていません
子ガメ監視隊長 kohachiさんが撮った旅立ちです。
2011年 8月 31日 | Friends | 台風に負けるな はコメントを受け付けていません
今年は海水浴場のど真ん中、南風から徒歩1分、八王子社の前と
ギフヤ旅館さんの前で産卵がありました。
二度ある事は三度ある、三度ある事は何度もある、とばかりに
日没後の散歩は渚に目が行ってしまします。
不用意に踏まないように柵で仕切ってあります。
孵化は二ヶ月後です。島の子供たちも柵に絵を描いて無事な旅立ちを祈っています。
kohachiさんの動画です。
kohachiさんは、島の写真を多く撮っています。
ブログはこちらです。
YouTube kohachiさんのチャンネルはこちらです。
2011年 7月 13日 | Friends and Gallery & photo | ウミガメが産卵にやってきました。 はコメントを受け付けていません
裏の裏は表じゃないか
いや、そんな話ではなく、砥石の話です。
家で魚をさばかれる方からリクエストがあったので、はしょって書いてみます。
まずは、よく使う砥石セットです。
右から
セラミック系の砥石 荒研ぎ用 400番
二番目の濃い緑が同じくセラミック系の中砥石 1000番
三番目の褐色がセラミック系の仕上げで3000番 普通はこれで研ぎ上がります
台に乗っている壁色が普通タイプの3000番ですが、同じ3000番でも
セラミック系より研ぎ上がりがしっとりして5000番くらいの感じです。
これは長く使っているので厚みはもう7ミリくらいで、いつ割れるか心配しながら使っています。
その横の銀色がダイヤモンド砥石で中目の表示で400番よりやや荒い感じです。
一番左がダイヤモンドの荒目でこちらは刃物の形をかえるとか、よぼどひどい刃こぼれに使うだけで
もう研ぐというより鉄を削るといった感じです。
下の黒っぽいゲジゲジは砥石を平面に研ぐ砥石です、これは必要です。
砥石が凹んでいたら研ぎ師でもきちんと研げません。
セラミック系を使い始めたのはまだここ数年です。
砥石に関して書くにはどうしても包丁の話が切り離せません。
ステン包丁は錆びない切れない安物という時代は昔の話で、かなり切れる包丁が作られています。
青紙や白紙といった炭素鋼に劣らず、ねばり強く錆びないといったメリットを考えればプロでもステンレス包丁の方が便利な場合もあるでしょう。
青とか白とかはハガネの種類です。
簡単に言えば普通は地金にハガネをくっつけて包丁が出来ています、霞と言われます。
ほとんどの包丁がそうで、板前さんが普通に使っています。
地金部分が柔らかく研ぎやすい使い勝手のいいすぐれた包丁です。
もう一つこだわると霞より上位の「本焼き」です、全体がハガネで刃先部分だけ焼き入れをします。
さらにこだわれば「水焼き入れ」「油焼き入れ」・・・これはもう関係ないですね。
本焼きは鍛冶屋と刃物を使う人の、「妥協無し」というこだわりでしょうか。
霞もすでに完成された日本のすばらしい包丁ですがハガネと地金を高温で合わせると
互いの金属の性質が混じり合うというか、どうしてもハガネの性質が一部損なわれる部分があるんじゃなかろうか
そんなふうに想像しています。
もちろん鍛冶屋さんはすべて理解して打っているわけで、霞も素晴らしい包丁です。
何を言いたいかというと、硬い本焼きも粘りのあるステン系の包丁もセラミック砥石なら研げます
(超高価な青の本焼きをガシガシ研ぐ人はいませんが(^^;)
普通の出刃も柳刃も魚をさばいた状態でまな板の上に30分も放置すればもう錆びが始まります。
刃先は3000〜5000番で仕上げているのでなかなか錆びませんがシノギ部分などに
中砥の砥石目でも残っていたらすぐ錆びます。
その包丁で刺身を引けば金属臭が心配です。
自分のようにお客さまの食事時間にあわせて刺身も引けば焼き物もする、時には天ぷらも揚げるといった場面では、錆びは結構ストレスになります。
2年前からグレステンの出刃を使い始めました。
研ぎ直後のハガネの出刃の切れ味が10とすればグレステンは9くらいでしょう
でもハガネ出刃が数日で切れ味が5くらいになってもステン出刃は8くらいが長く続きます。
それに錆びも出ず、金属臭はまったく無し。
通常はハガネの出刃を使っていて、状況によってステン出刃を使っています。
ステン系柳刃への偏見も薄れて来ました。
砥石の話に戻ります。
ダイヤモンド砥石、ガラス砥石、セラミック系砥石と種類はありますがセラミック系の砥石が
一番無難ではないでしょうか。
ステンレス包丁も研ぐならばセラミック系の400、1000、3000番がベストと思います。
2年くらい前、3本で二万ちょっとくらいでした、今はもっと安くなっているでしょう。
研ぎ方はシノギから刃先まで丸くならず真っ直ぐになるベタ研ぎが一番簡単です。
最後に刃先部分の角度を少し鈍くして裏を糸引きにすればかえりも取れて長切れする包丁に仕上がります。
家庭用ならそれで十分です。
(自分は刃先をややはまぐりにして糸引きは表に微かに付ける程度です。裏の研ぎを最小限にするためです。長く使ってベタ裏になってしまうと出刃は我慢出来ますが刺身包丁は使いにくいです。はまぐりの程度や糸引きの具合は包丁一本一本すべて癖があり用途も異なるので大きさや角度は変わってきます。切れが続かない、刃先が滑る、刺身を引くのに重い、身離れが悪い、等々の理由で、肉眼でわかるほど二段刃もあれば仕上げ砥の上を一度なめるだけの糸引きもあります)
すべて包丁がステンになるかかどうかはわかりません。
しかし自分は炭素系の包丁を手放さないと思います。
研ぎ上げた青の本焼きの何とも言えないような姿は・・・・・・
刃物と砥石にこだわり過ぎると、別の世界へ行ってしまいそうで、ちょっと怖いです。
切れる包丁に研ぎ上げるのは仕事で必要な作業ですが、それ以上に
無心に研ぐという行為は自分にとって精神衛生上重要な時間でもあります。
2010年 10月 12日 | Friends and People | 裏方の裏方 はコメントを受け付けていません
犬の名前は「ダンパ」。
体は真っ白やねんけど、両目の周りだけ黒いブチが入って、まるでパンダみたいな顔や。
僕の性格は一直線やから
「名前はパンダにしよ」
と言うたけど、兄ちゃんが
「アホか。散歩とかしてて『パンダーおいでおいでー』とか、俺恥ずかしくてよう言わんわ」
「でもどっから見たってこの顔はパンダ顔やで」
「そやな。そしたら反対から呼んで「ダンパ」ってどうや?ダンパー!!
ほらこいつシッポ振ってるわ。気に入ってんぞ!絶対」
「ダンパかー…かっこいいなあ。ダンパ!あははは。ダンパ、こっちこっち」
おじいちゃんが通ってる将棋倶楽部の友達に吉田さんていう人がおって、その人の
家の前に子犬が三匹捨てられとった。二匹はもらわれていってんけど、後一匹だけ
どうしても飼い主が見つからなくて、おじいちゃんが「どや。可愛いやろ」ってもろて
帰ってきた。お父ちゃんは反対したけど、僕らよりもおじいちゃんよりも、お母ちゃんが
一番に喜んだからお父ちゃんは「こら、あかんわ」ってあきらめたみたいや。
ダンパはご飯をぎょうさん食べて、ぎょうさん走って、家族みんなの中心やった。
僕は弟が欲しかったから、ダンパと僕は兄弟みたいにすぐ仲良くなった。お兄ちゃんと
僕と一緒に「ダンパ」って呼んだら絶対に僕の所へ走ってくるのが何よりの証拠や。
二階で宿題してたらバイクの止まる音がした。お母ちゃんが買い物から帰ってきた。
「ちょっと、上にダンちゃんおるん?」
下からお母ちゃんが叫んだ。
「さっき台所で寝てたで。上には来てへん」
「玄関のドア開いてるやん。あの子出ていったんちゃうの?」
「うそっ!!」
僕は階段を下りて、さっきダンパが寝ていた台所に飛び込んだ。
ダンパが寝ていたバスタオルの上にダンパは居なかった。
「誰か来たん?」
「あっ、宅急便や。この荷物。はんこ押して貰って…ついさっきやで」
「ちゃんとドアが閉まってなかったんやわ」
「お母ちゃん!」
「さがしに行こ。そんなに遠くは行かへんわ。30分経ったら一回家に戻ってくるんよ
車には気を付けて」
「わかった」
心臓が目覚まし時計みたいにジリジリ鳴ってる。ダンパ。
車にはねられてたらどうしよう。
「ダンパー」
いつも散歩で通る道を僕は何回も何回も自転車で走った。
ダンパが居なくなって三日目に雨が降った。
「ダンちゃん、上手に雨宿りしてるかな」
「お腹空いてるんちゃうかな。ダンパ何で帰ってけえへんねん」
「誰が優しい人が家に入れてくれたらいいんやけど」
「お金出して飼ったって捨てる人がおるぐらいやんか、お母ちゃん。そんなええ人おらへんで」
「そうかなあ」
「おらへんよ」
ダンパは今日も帰ってこなかった。
日曜日サッカーの試合で隣の町の小学校に行った。試合はボロボロやったけど
僕の頭の中はダンパの事だけでいっぱいやったから別にショックはなかった。
試合の帰り道、コーチがコンビニに寄ってみんなにジュースをおごってくれた。
僕はコンビニの駐車場の壁にもたれてコーラを飲んでいた。
「何回言うたら分かるんじゃ。ビール買ってこい。お前ら聞こえへんのか。
さっさと行かんかい。どつかれたいんか」
大きな声だった。
驚いて振り返ると小さな家の前で女の子がうずくまって泣いていた。
胸に子犬を抱いていた。
ダンパだった。
真っ白い体、パンダの様に目の周りだけ黒い顔。そう、右の目の黒が少しだけ大きいんだ。
ダンパに間違いない。
家の中で何かが割れる音がした。
と同時にドアを開けてぼくと同じ年ぐらいの男の子が中から出てきた。
「お兄ちゃん」
「大丈夫や。競馬で負けて暴れてるだけや。行こ。そこまでやけど行けるか」
「うん。ほらパンダわんこちゃんおとなしいよ」
ダンパは女の子の涙で濡れたほっぺたをぺろぺろとなめていた。
「泣いてたら犬に笑われるで。抱っこしていけるか」
「うん。おりこうやで。パンダわんこちゃん。ねっ」
二人はコンビニの前の横断歩道を渡って、販売機で缶ビールを3本買うと
また横断歩道を渡って戻ってきた。僕の横を男の子と女の子とダンパが通りすぎてゆく。
(ダンパ)
その時ダンパは確かに僕の顔を見た。ダンパは僕を分かってる…。分かってるんや。
ダンパとお風呂に入って泡だらけにしてお父ちゃんに怒られた事。
お兄ちゃんの宿題のプリントにおしっこひっかけた事。
お母ちゃんに噛みついてお尻をぺんぺん叩かれた事。
ダンパとお兄ちゃんと僕と三人で布団にもぐって恐い映画を観た事。
僕の頭の中でダンパの思い出が花火みたいに広がった。
女の子が立ち止まった。
「お家入りたくない」
「ほなお父ちゃんにビールだけ渡してくるわ。前で座っとき」
「すぐ来てよ。お兄ちゃん」
「分かってる分かってる。よそ行ったらあかんで」
「行かへんよ。ここにおるよ」
男の子が家の中に入ると、女の子はまたシクシクと泣きだした。
僕は女の子に何か伝えたかった。だけど言葉のかけらだけがぐるぐる飛び回って
最後までそれが一つになる事はなかった。
「パンダわんこちゃん。ずっと一緒いようね。パンダわんこちゃん。
わたしもう泣かないからね。わたしパンダわんこちゃんのお母さんだもん」
頭を撫でられてダンパはいつの間にか女の子の腕の中で眠っていた。
「おーい。揃ったか。ほらお前、そこゴミ拾っとけ。帰るぞー」
コーチの声で僕は夢から覚めた様やった。
「ただいま」
僕の声を聞いてお母ちゃんが台所から出てきた。
「お帰り。どやった?試合」
「ううん」
「そっか…そうそう、今日もねダンパさがしたけど見つからへんかったわ」
「ほんまぁ…」
「どこ行ったんやろなあ。貼り紙までしたけど見つからへんもんやね」
「でも…でもダンパ可愛いから、誰かが大事に飼ってくれてると思うわ」
「そやね。そうやったらええね」
「だから。もう僕は今日でダンパさがすんやめるわ」
「うん……分かった。またきっとひょっこり帰ってくるかも知れんし」
「うん」
「じゃお兄ちゃんも呼んできて。ちょっと早いけど晩ご飯にしよ。お父さん送別会で
いつ帰ってくるやら分からへんし」
「うん。呼んでくるわ」
靴のひもを解こうとしゃがんだら、横に置いてあった兄ちゃんの靴に白い毛の束がついてた。
ダンパが兄ちゃんの足にじゃれついたときに抜けたんや。
「ダンパ…」
僕はダンパの身体を思い出しながら、そのダンパの白い毛を撫でた。
「ダンパ…」
ドアを開けて指先についたダンパの毛を
ふーっ
と吹いたら、飛んでいってそれはすぐに消えてしもた。
目の前の赤い赤い夕焼け。
ダンパ。お前と一緒にもう一回だけ見たかったな。
by ちろる
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2010年 4月 07日 | Friends and People and Pet is Famlly | ダンパ。ぼくの犬。 はコメントを受け付けていません
白樺湖・姫木平の素敵なペンション白樺倶楽部さんから
季節の便りが届きました。
甘みも酸味もくっきりでみずみずしくこのあたりで探しても決して入手出来ないリンゴです。
夕食後、二つも食べちゃいました。
槍ヶ岳から6時間歩き続け、食べた徳沢園のリンゴを思い出しました。
広大なドッグラン、美味しい食事、清潔な部屋、愛くるしいワンちゃんたち・・・・
白樺倶楽部さんは我が家の定宿です。
11月になったら、リッキーや舞ちゃんに会いにいきます。
2009年 10月 29日 | Friends and People and Pet is Famlly and Shop & Travel | 高原のおすすめ ワンちゃんも泊れる宿です はコメントを受け付けていません
6月10日にウミガメが産卵に来たとお伝えしました。
その数日後もやや南よりに上がってきました。
どちらも産卵せずに帰ったようだと考えていましたが
どっこい、ちゃんと産卵していました。
一昨日、早朝の散歩をしていた島の人が、砂から出て来て
海に向かうたくさんの小ガメを見つけました。
海の方角がわからない迷子は波打ち際まで運んでやったそうです。
この子たちが再びここへ帰ってくるのは何年、何十年後でしょうか。
やれ進歩だ、成長だとなにかと騒々しい時勢ですが
彼らが産卵にまた戻ってきた時も、篠島の海と砂浜が
今と変らぬ美しい姿であってほしいと心から願っています。
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2009年 9月 08日 | Ecology and Friends and People | ウミガメ はコメントを受け付けていません