被災者ホームステイについて

今回の大災害に自分にできる事はなにかずっと考えていました。

以前、造船所の従業員一家が住んでいた家で、今は空き家になっています。
3室平屋の小さな家ですがご家族だけで生活出来ます。
一通りの家電や生活用品はあります。
保育園、小学校、中学校はあります。
人口2000人ほどの小さな島ですが被災されたご家族に利用していただきたいと思います。

災害ホームステイについて、ここでは、あまりに遠いだろうと一歩踏み込めませんでしたが
ネット検索すると、この地より遠方からの提供も多く
お知らせする事にしました。

また東北小型船舶工業会さまより被災地の造船施設のほとんどが全壊となり、
従業員の一時就労が可能か問い合わせも来ておりました。
さっそく一家族が居住可、造船所での就労も可能の旨、返信しました。
ご希望であれば女性の方には週二日ほど宿のお仕事もあります。
これも縁、どちらからご返事がいただけるか分かりませんが、一時の避難場所としてで
はなく、被災ご家族の積極的な生活再生の一歩としてご利用いただきたいと思います。
期間はとりあえず一年間(ご本人しだいで2年でも結構です)
ガス、水道、電気料金のご負担はお願いします。
家賃は年額一万円を予定しています。
気兼ね、遠慮は無用です、そのために家賃もいただきます。

連絡は(0569-67-2091)にお願いします。    

2011年 3月 31日 | People | 被災者ホームステイについて はコメントを受け付けていません

また砥石ネタ

ダイヤモンド砥石、感覚的には砥石と言うよりヤスリです。

セラミック系砥石、右から#120、たぶん230、400、1000、3000、5000、めったに使わない#12000

普通タイプです、右からキング荒砥#120、キング#800、キング#1200、キング#6000
同じくキング#6000、北山#8000

天然合砥 

砥石の面直し台と名倉

棚から下ろすと我ながらこんなにあるのかと思います。
白鋼、青鋼、ステン系と包丁の種類も多いので、砥石の種類も増えてしまいました。
包丁と砥石は相性があって、この包丁はこの砥石というようにほとんど決まっています。

研屋さんにご不満の横浜匿名主婦さま、次回お見えになる時に
ご自身の柳刃を厳重に梱包してご持参下さい。
研げば100均包丁でも、それなりに切れるようになります、大切なのは切れが続くかどうかです。
(100均包丁はHRC硬度で45〜50程度らしいです、普通の和包丁は59〜62くらいです)
問題は研ぎではなく包丁にあるかもしれません、でもそれなりに研げると思います。

2011年 3月 24日 | 未分類 | また砥石ネタ はコメントを受け付けていません

被災地からの甲子園出場

心からエールを送りたいと思います。

津波は一瞬で多くのものを奪いました。
しかし山のような怒濤も若者たちの未来を奪うことはできませんでした。
大人たちは黙々と築いてきた多くのものを失いました。
しかし若者たちには時間というかけがえのない宝があります。
目の前の困難の巨大さに怯んではいけません。
それはいかに大きくとも若者のために用意された彫刻の素材に過ぎません。
鑿の一打ちでくだける部分はわずかでもその巨大な岩の中にはすばらしい未来という作品がひそんでいます。
若者の一打ち一打ちはかならずそれを探しあてるでしょう。
苦難の中にいても人は一人ではありません。
焦って走れば共に歩いて来た人を失い、飛べば地に落ちます。
焦らずゆっくり、歩いて下さい。
絶望の淵にある大人を救うのは若者たちが築く未来ではなく未来を築く若者たちの姿です。

絶望的な報道ばかり続いていましたが光りも見えてきました。
被災地での卒業式など、こちらが元気をいただきました。
ようやく、なにが必要かが見え始め、笑顔でお客さまをお迎え出来る心境になってきました。

2011年 3月 23日 | People | 被災地からの甲子園出場 はコメントを受け付けていません

グーグルの震災情報など

ネット上にアップされた役立つ震災情報です。
リアルタイム更新しています。

Google 災害情報特設サイト

災害伝言板、炊き出し場所の情報などです。

避難所名簿の共有
公開名簿

2011年 3月 15日 | People | グーグルの震災情報など はコメントを受け付けていません

心配をおかけしました

東北沖の地震、津波は甚大な被害となっています、ご心配のメールやお電話をいただきありがとうございます。島では全船が港外に避難して津波に備えましたが潮位はゆるやかな1mほどの上げ下げだけで被害は出ていません。また名古屋、知多半島でもかなり揺れたと聞きましたが地震にはまったく気が付きませんでした。漁業の島として、船への思い入れが痛いほどわかるだけに多くの漁船が転覆、水没する報道を見るたびに胸が痛くなります、心からお見舞い申し上げます。一瞬で生活の糧をすべてを失った人々・・・我が家が目の前で倒壊あるいは炎上するのを目にする気持ちはいかばかりでしょうか。ましてや人生さえ失った方々には言葉もありません。今は一人でも多くの人が救助されるのを祈るばかりです。

2011年 3月 12日 | 未分類 | 心配をおかけしました はコメントを受け付けていません

伊勢湾のコウナゴをたっぷり食べていました

小さなもので1.2キロ、大物は70センチ、3.4キロでした。
36名さま分の刺身です。

昨年購入した酔心の6寸出刃でさばきました。
切れ味については三枚おろしから最後の梨割りまで終えても不満はありません。
3.4キロの梨割りには長さ不足気味ですが、苦もなく割れました。

酔心独特のやや深めの裏すきと刃付けは文句無しです。
初めて手にした時は「出刃がこんな細い裏で大丈夫か」と思うほど繊細な刃付けでした。
不安はありましたが切り刃の角度ときれいなはまぐりが気に入って
砥石を当てずにそのまま使い始めました。
購入時のままで研がずに使い始めた包丁は他に記憶がありません。
皮引きに使うトウジロウの9寸がおもちゃに見えるくらい力のある出刃です。

手に馴染むまで、この包丁に引っ張られそうです。

2011年 3月 09日 | Others | 伊勢湾のコウナゴをたっぷり食べていました はコメントを受け付けていません

「研ぐのが大変でしょう?」と言うリクエストにお答えします

横浜在住の主婦の方からメールをいただきました。
全部研ぐわけではありません一日で使うのは出刃、柳刃で多くても3〜4丁です。

包丁は一日使用すれば、ほとんどの場合研ぎます。
切れない包丁ほど嫌なものはありません。
我慢できなくなるまで使い倒してから研ぐより、毎日研いだ方が物理的にも精神的にも省エネです。

柳刃で、刃こぼれが無ければ、仕上げ砥石を刃先に軽く当てる程度です。
完全にかえりが出るまでは研ぎません、最後の糸引きでかえりが揃う程度の研ぎです。
これが使用後、毎日の研ぎで、所要時間は、ほんの数分です。
この研ぎが3〜5回くらい続くと刃の角度を守るために一度1000番の中砥石、
必要に応じてもっと荒い砥石に戻って切り刃全体を研ぎます。
包丁には一本一本クセがあり、すべて研ぎ方が異なりますが糸引きはできるだけ小さくします。
究極の手抜きとして、切れが落ちた包丁は糸引きと軽い裏押しだけで切れは復活します。
数秒で終わります、しかしこれをやると後で必要な研ぎしろが大きくなり包丁の寿命を縮めます。
また裏だけを研いでも刃は付きます、楽ちんですが裏の刃が部分が広くなって、
裏すきが浅くなると引いた刺身がまとわりつき身離れが悪くなります。
うまく表現できませんがしゃきっとしない酔っぱらったような力の無い包丁になってしまいます。
刺身を引く柳刃は裏に糸引きは付けませんが、皮引きなど、雑用に使う柳刃は
裏にも浅く小さな糸引きを入れます、皮が裂けて残ってしまうごく稀な交通事故が防げます。
また柳刃はまな板も切っています、まな板に当たる切っ先のアール部分は、感覚的に
ほんのわずかだけ刃先を鈍くしています。

出刃は若干コントロールが難しくなるような気がしますが二段刃に研ぎます。
切り刃は一般的な角度より、切っ先部分から中央くらいまで、しのぎを上げて鋭くしています。
逆に中央から顎までは、刃先部分だけ、かなり鈍い角度に研ぎ上げます。
通常の使用後の研ぎは切り刃部分全体は研がず包丁を起こし気味に刃先だけを研ぎます。
ただし柄を持つ右手で砥石との角度をしっかり決めないと、なんともイラつく切れ味になってしまいます。
糸引きは、起こし気味に、裏にも浅く小さな糸引きを入れています。
出刃では、仕事に支障がない、ほんの小さな刃こぼれは見なかった事にします。

一ヶ月に一度くらいは切り刃全体を研ぎ、好みの姿に整えています。
ただし、出刃は必要以上に切れすぎても仕事のリズムが狂い、使いづらいくなります。
「切れない」と「切れを抑え強くする」は異なります。

それぞれの包丁の特性、使い勝手、砥石の種類で研ぎは変ってきます。
包丁の特性と使い勝手に合った研ぎ方が大切で自分の包丁を知る事です。
さらに砥石との相性で組み合わせはかなり多くなります。
あまり参考にならないと思いますが以上が自分の研ぎの手順です。

包丁はいかに大切にしても研げば小さくなる消耗品です。
切れないから無理をする、無理をするから刃こぼれが起きる、
刃こぼれを消すために大きく研ぐ・・・悪循環です。

毎日の研ぎは大切な包丁の寿命を延ばします。

2011年 3月 08日 | Others | 「研ぐのが大変でしょう?」と言うリクエストにお答えします はコメントを受け付けていません