昨年は三頭の産卵がありました。
八王子社前とギフヤ旅館さん前で二度の産卵は
島の子供たちや
お客さまが見守る中での産卵でした。
南風前での産卵は誰も気が付きませんでした。
早朝から砂浜を元気に走り回る4〜5センチの子ガメたち
によって島民の知るところとなりました。
途中に大きな台風があり、荒波に一晩中洗われた場所からの誕生でした。
台風に洗われた砂浜は固く締まっています。
子ガメの足跡をたどり、やっとたどりついた場所を慎重に掘ると
やはり数匹の子ガメが力つきたか
すでに星になっていました。
台風の荒波を考えればほとんどの子ガメが孵化出来たのは奇跡的な事でした。
今年から「篠島ウミガメ隊」が発足しました。
ウミガメの産卵に適した渚を守るために
クリーンアップ作戦を展開中です。
隊員は篠島小学校の児童で渚の清掃活動をしています。
夏休み中は来島されたお客さまもボランティアとして早朝の作戦に参加していただけました。
参加いただけたお客さまとのふれあいは、島の子供たちにとっても、とても貴重な体験であったと思います。
本当にありがとうございました。
詳細はこちらです。
ウミガメ隊クリーンアップ大作戦は9月以降も月1回第2水曜日の登校時に続けられる予定です
今年はまだウミガメの産卵はありませんが、ウミガメの産卵に適した環境が保たれてきた自然の渚は島の宝です。
2012年 8月 29日 | People | 篠島ウミガメ隊 はコメントを受け付けていません
もう何冊目でしょうか
南風には落書きノートが置いてあります。
時に部屋であったり、ロビーであったりフロントで見つけたりと、神出鬼没です。
今日はスタッフ全員と女将は楽しみにしていた食事会で宿はお休みです。
一人残ってノートを眺めています。
いつまでもお幸せに。
20012年も世界が、篠島がありますように。
受験も頑張って下さいね。
北川さんです。
また来年も待っています。
太陽に吠えろで刑事役だった○○さんもよく訪れます。
でも、有名な方も一般のお客さまと同じように静かに接する事を心がけています。
ないしょでサインをいただく事もありますが(^-^)v
(バラバラに書き込まれているので今年以前の書き込みも入っています)
南風でノートをみつけたら、お書き込み下さい。
2012年 8月 28日 | People | 春夏秋冬 はコメントを受け付けていません
南風が崎の矢穴石
慶長年間、徳川家康が多くの大名に名古屋城築城命じました。
総奉行を務めた加藤清正が石垣の石を切り出したのが、ここ篠島です。
特に有名なものは、南風が崎(まぜがさき)に鎮座する「加藤清正の枕石」と言われる巨石です。
今も石を切り出した鑿跡が400年以上の風波に耐えて島のいたるところに点在しています。
石を船に積むのに困難な島の内陸部にも切り跡がみられることから
当時、島の形が変わるほど膨大な量の石が名古屋へ運ばれたと考えられています。
今回、その切り出し途中の石が名古屋城に運ばれ、展示される事になりました。
数ヶ月は特別展示され、その後は能楽堂前の加藤清正像わきが展示場所となります。
切り出し途中で放置されたその石は、南風が崎と小山の間で
永く波に洗われて来た約9トンの花崗岩です。
第一候補として松島の石が候補に挙がりましたが推定30トン以上で
近辺の水深も浅くクレーン船が接岸困難で今回の9トンの花崗岩に決まりました。
当時の加工、運搬技術の高さが想像されます。
今月中にクレーン船で引き上げ、篠島フェリー乗り場から
9月18日に名古屋へ出発します。
当日は名古屋から武将隊・・・もちろん加藤清正が訪れ
地元の子供たちの舞いや餅まきなどが行われ、道中の無事を祈願する
神事の後、名古屋へ出発します。
イベントはお昼の12時半からで、14時45分のフェリーで名古屋へ出発するまで
楽しい催し物が続きます。
五世紀ぶりに篠島の石が名古屋城へ運ばれ、加藤清正像近くで永久保存されます。
篠島漁協や篠島まちづくり委員会、観光協会、南知多町あげてのイベントとなります。
多くの人に参加して楽しんでもらいたいと思います。
2012年 8月 24日 | People | 矢穴石(やあないし) はコメントを受け付けていません
長く使った身卸出刃がちびたので、新たに購入しました。
下が新しい8寸の身卸出刃です。上は本出刃で、こちらも元は8寸ですが
3センチほど短くなっています。
出刃には、本出刃、中身出刃、相出刃、身卸出刃などの種類があります。
切り刃の形状も違いますが、おおむね刃の厚みの違いです。
これはメーカーで差があり、鍛冶屋さんが相出刃として作れば相出刃
身卸として作れば身卸出刃となります。
今回の身卸出刃は白二鋼です、錆びないイノックス、V10、モリブデン鋼などもあり
迷いましたが、オーソドックスな白二鋼にしました。
10年以上使った本出刃も白鋼ですが、改めてながめても
磨きにくい柄付近に浅い錆びが見える程度なので、白二の霞にしました。
高価な本焼は最初から選択肢外でした、出刃には本焼のメリットが見つけられません。
鏡面仕上げも、本刃付けも鞘も不要、朴の柄にして値打ちに入手できました。
鍛冶屋さんから出た包丁が刃付け、研ぎ、柄付けなど手間をかけるほど高価な包丁になります。
いつもの例で刀身さえ信頼出来る鍛冶屋さんならいいという考えで購入しました。
手にして眺めると、切っ先から4センチくらいのアールの通りがイマイチで
砥石に当てると、やはり違和感がありました。
方法は二つで、一つは微かに出たアールを研ぎ切ってしまうか
先端のシノギをほんの少し上げるかです。
現状の裏のいいラインを崩したくないので後者の方法で研ぎ始めました。
ダイヤモンドの400番で切刃のムラを抜き、シノギの先端を2ミリほど上げました。
普段は本焼、V10、モリブデンの柳刃を研いでいるの砥石なので楽に研げます。
比較的研ぎやすいイノックスより研ぎやすいです。
ただし、今の時点で鋼の硬度はかなり高く、一皮剥けるまでは研ぎ、使用ともに気を使いそうです。
ダイヤモンドの400番→セラミック400番→セラミック1000番→セラミック3000番で研ぎ進みました。
ベタ研ぎのままではあまりに弱々しいので、糸引きと言うより二段刃にして裏もやや広げました。
出刃の仕上げはセラミック3000番で終えるのが普段の研ぎですが
最初なので8000番の北山で裏表とも仕上げ、最後にアゴを少し丸めました。
二カ所ほど微かに残ったエクボは、ご愛嬌。
金属臭が移らないように丹念に洗い、さっそく鯛をさばいてみました。
本出刃と比べ、切っ先が骨に当る感覚が敏感で思い通りに三枚おろしが出来ます。
薄い刀身と魚に切り込切っ先の角度の差でしょう。
また8寸という長い刃渡りはスピードアップになりそうです。
スリムな刀身は身割れしやすいスズキの頭付近やサワラの三枚下ろしに活躍するでしょう。
本出刃と身卸出刃の厚みの違いです。
日本の包丁の種類の多さは他の文化圏に例がありません、ウナギ割きや鱧の骨切りなどといった
ただ一種の魚の一つの用途だけのための包丁も多くあります。
道具への徹底したこだわりや愛情、命をいただく魚への敬意と感謝は
日本人に残された数少ない美徳の一つと思います。
明日はこの新しい相棒で大型スズキ、ヒラメ、カンパチをさばきます。
2012年 6月 01日 | Others | 新しい相棒 はコメントを受け付けていません
今日は、宿の新しいパンフレット制作の件で浜松へ行ってきました。
先代からお付き合いの印刷屋さんで、新しい担当もこちらの要望に
打てば響くような対応で気持ちよく打ち合わせが終わりました。
予定より早く終わったので、帰りは半田市の新美南吉記念館へ寄りました。
近年、北の賢治、南の南吉と言われ宮沢賢治と並び称される郷土の作家です。
小学生の一年の時、初めて買ってもらった本が「新美南吉代表作集」でした。
表紙側から低学年向きの、ひらがなのみの童話からはじまり、
徐々に漢字がふえ、おなじみの「ごんぎつね」が読めたのは、かなり後でした。
当時にしては高価な本であったと思います。
この本を初めて開いた時のインクの香りは記憶から消えました。
しかし新装本の香りを嗅ぐ癖は今も治らず、どこか物悲しくそれでいて温かい
南吉の童話や詩はこの歳になっても愛読書の一つです。
思えばこれが自分と本との出会いでした。
「ちょっと寄っていくか」が、南吉ゆかりの品々や自筆原稿に、
雨上がりの夕日に気づくまで過ごしてしまいました。
資料館は入館料¥210ですが、屋外施設は広く、静かな散策路もあり
陽気のいい季節には昼寝も気持ち良さそうです。
近くには南吉の生家や童話に出て来る場所も点在しています。
どれも地味な場所ですが、知多半島の寄り道にいかがでしょうか。
表紙はちょっとどうかと思いますが、サイトはこちらです。
これは篠島の鯨浜が詠われたと言われています。
2012年 5月 22日 | People | 新美南吉記念館 はコメントを受け付けていません
潮と風が悪く、船頭泣かせの一日でした。
最後のポイントで大物7匹をゲット。
一日じっと耐えた釣り人への神様からのプレゼントでしょう。
山さんは前日、深夜の連絡にもかかわらず駆けつけてくれました。
せっかくなので、山さん大物をゲット画像もひっつけちゃいます。
撮影は不慣れな南風亭主です。
2012年 5月 08日 | fish on ! and Friends | 苦労した一日でした。 はコメントを受け付けていません
海に出ました。
今月は色々と仕事が多く、僚船の自慢話を聞くたびに歯ぎしりで
顎が痛くなりました。
ポイントはシーズン初めで毎年恒例となっている木島の人工漁礁です。
港からすぐの8ヒロのポイントです。
四ヶ月ぶりの釣りに、最初の錨がわずかに狂い、再度打ち直して仕掛を流しました。
一打目から12ヒロ延ばした仕掛が張った瞬間に1キロ前後をゲット。
入れ食いとまで言えませんが3時間で2.2キロを頭にスズキ8匹ゲットしました。
山カメラマンが渡米中のため動画はとれませんでした。
初物ということで二番目に太ったやつを刺身で、
アラは吸い物でいただきました。
もちろん一番の上物は今日のお客さま用となりました。
ありがたいことです。
世間はいろいろ騒がしくとも、季節季節の海の恵みは来てくれます。
2012年 4月 20日 | fish on ! | ようやく やっと ついにスズキ はコメントを受け付けていません