本日はボウズです。
早朝に出たものの、下げ潮がジャンジャン(釣りにならないくらい潮が速いという意味です)
小さなセイゴを4つと手のひらサイズの鯛が一匹だけで10時に帰港しました。
午後は下げ潮ぬるみと満ち潮のきき初めを狙って11時半に再出港しました。
下げ潮ぬるみのポイントで塩焼きサイズの鯛が6と黒鯛が2、1キロくらいの
スズキが1匹でした。
満ち潮は速くなる前の30分が勝負と思っていました。
慎重に錨を入れ、撒き餌にまぎれるように仕掛を流すとアオリ地獄でした。
深く流しても、浅く流してもアオリにエビをかじられてしまいます。
仕掛を手繰ってくると10匹以上ものアオリがぞろぞろついてきます。
水面からぱらっとエビをまくとアオリの大群が押し寄せて釣りになりません。
一日で30分だけのチャンスと思っていた時間帯もあっというまに過ぎ去り
再び満ち潮がジャンジャン。
速い潮とアオリにKOされた一日でした。
2011年 10月 27日 | fish on ! | 南風丸 篠島釣果 はコメントを受け付けていません
今日は全速力でゴミ出しなど仕事をすませて8時半に出港しました。
南風丸を全速の30ノットで走らせたら魚倉に活かしてあるエサのエビが
すり身になってしまうので気が急くものの何時もの19ノットで走りました。
金曜日の大漁時には、まだ下げ潮が残った状態で釣れ始めたので
かなりリキを入れて錨を入れましたがアタリがありません。
10時を過ぎた頃から潮が速くなり始め今日はダメかと思った頃に最初のアタリで
5キロくらいの大鯛を上げました。ふかせ釣りではちょっとしんどいくらいの
潮にじっと絶え、何度も入れては手繰り、良型を4枚釣りました。
中2時間ほどまったくアタリが絶え、潮がぬるくなった1時半頃から
また釣れ始め最終的には、5.8キロが1、5.2キロが1、2〜3キロサイズが3
1.5キロくらいが3、セイゴ1、小鯛3、黒鯛1、ナベ(石鯛の幼魚)1でした。
3キロの鯛がハリのし過ぎで弱ってしまいました。
鯛は大小にかかわらず、釣り上げて魚倉に入れると
水圧の違いから体内の浮き袋が内蔵を圧迫して死んでしまいます。
尻の穴から先端の尖った道具で空気袋から少し空気を抜いて圧力を調製します。
この作業を「ハリをする」と言います。
(この場合は空気を抜きすぎたと言う事です)
しばらく家の水槽で様子を見ましたが、あきらめて生きているうちに〆て
今日のお客さま2名分を取り、残り、と言ってもほとんど残りですが家族で食べました。
この鯛は寝かせは不要です、〆即刺身が最高の味となります。
とっておきの白の本焼き包丁の出番で、大きく薄く引きます。
この鯛を食わずして魚を語るなかれ、と言いたいくらいの味です。
しかしこの鯛をお客さまではなく自分たちが食べるのがもったいないやら
悔しいやら、複雑な気持ちでした。
昨夜もご家族でのご利用が多い南風には珍しく25名の団体さまに
5キロの鯛2尾を姿造りでお出ししました。
調理場では「食いきれないだろ」というのが大方の声でしたが
見事に完食され、大変好評をいただきました。
これが「おんべ鯛」として千年以上前から伊勢神宮に毎年、奉納され続けて来た
篠島の鯛なのです。
今年の秋の鯛釣りはここまでは順調すぎるくらい順調です。
10月も下旬となり、いよいよ後半戦に入ります。
今年の海は魚によっては早く、また違う魚に取っては遅くと
予想がしにくいシーズンです。
さて後半戦はどうなることやら。
2011年 10月 24日 | fish on ! | 南風丸 篠島、鯛の釣果 はコメントを受け付けていません
流木に続き良型の鯛が大漁でした。
今日は仕事のつごうで午前中だけの釣りでした。
どうせ明日からの二日は海に出られないので、残った活きエビ6キロを
半日で撒いてやるつもりでした。
結果的にはこれがビンゴだったかもしれません。
たくさん撒き餌をすれば釣れるという単純なものではありませんが
今日はここのところ複雑だった潮の流れが上下そろった撒き餌効果が高く
魚の活性が上がるきれいな潮でした。
潮がゆるやかなのでふかせ釣りで撒き餌は海面からです。
結果7時半から2時までに1.7〜4.7キロを8匹とスズキ、小型鯛、黒鯛で30くらいと
大漁でした。
25センチ以上の良型メバルも6匹ありました。
まだ水温が21°ありますが秋の昼メバルが始まったようです。
日中から夕方へメバルの反応時間がずれてゆき
水温が17、8度になるとメバルの夜釣りに出ます。
今日は痛恨の一打がありました。
目の覚めるようなアタリに身体が反応すると魚がこちらに向いて来ません。
魚が引くのをハリス5号の限界まで踏ん張り、しわじわ寄せました。
この時点では6キロオーバーの真鯛と確信していました。
しかし張りつめた道糸が少しずつ浮いてくるのでひょっとしたらと迷いが出ました。
船縁まで来て姿を見せたのは特大スズキでした。
スズキは魚体が長いため大きめのタモで取り込みます。
なんとか寄せて魚体が見えた瞬間に釣り針が掛かっている下あごが裂けているのが見えました。
いやな予感とタモを手にしたのと手応えが無くなったのが同時でした。
バラしは釣りをやっていれば何度も経験しますが、バラしたスズキは目の前で悠々と
泳ぎながら海底に消えて行きました。
スズキで7キロオーバーは何度も釣っています、でもこのスズキはたぶん、
いや、確実にレコードであったと思います。
また一つトラウマが増えました。これ以上のスズキを手にするまで癒されないトラウマです。
今日一番の大物真鯛で上あごに掛かった釣り針を外したらぐにゃりと曲がっていました。
鯛釣りの針は伊勢尼14号で太めを使っています。
大型の鯛を釣り上げたら釣り針を外すために
指を口の近くに持ってゆくと危険なのでペンチで外します。
これが大鯛の顎のパワーです。
鯛の鱗は樹木の年輪と同じです。
今日の4.7キロは6才ですね。
2011年 10月 21日 | fish on ! | 南風丸 篠島 釣り情報 はコメントを受け付けていません
17日は大物は無くクロダイ、真鯛、スズキ、カワハギ、マナジと節操のない釣りでした。
今日(19日)は4.1キロの真鯛がありました。
小さなアタリに合わせた瞬間に7ヒロで持っていた道糸が25ヒロまで吹っ飛んで
道糸が乗っていた左手人差し指を糸でぱっくり切られました。
鯛は3〜4キロサイズが一番元気があります。
6キロを越えるとパワーはありますがスピードより重量感となります。
難しさはどちらも同じで、釣り上げるまで一つでもミスをすれば逃げられます。
取り込み中の雑念は禁物ですね、「これを上げれば今日は大漁」とか
道糸からガリガリと音がすると、「針を噛まれて折れないか」不安になったりと
余計な事が頭に浮かぶとヘマをやらかします。
無心で船縁まで寄せて「気が付いたらタモに入っていた」が理想です。
なんとか欲や雑念を無くしたいと思うあまり、欲を捨てようという欲が出る。
まだまだ修行が足りません。
ほとんどカラになっていた水槽がまたにぎやかになりました。
秋に釣れる魚はどれも旬ですが味に関しては今年のハマチは当りです。
脂の乗りが良く、皮を引くと完璧に銀が残ります。
見た目も味も篠島の今年のハマチは最高です。
今日は4.1キロが一番の大物で、黒鯛、スズキ、ハマチ、マゴチ、メバル、銀フグ
モフグ、カワハギ、マナジなど40くらいありました。
潮はぬるいので一日中ふかせ釣りで撒き餌は海面からでした。
ふかせ釣りは、魚との距離を一番短く感じます。
2011年 10月 19日 | Ecology and fish on ! and Others | 南風丸 篠島沖 10月17と19日釣果 はコメントを受け付けていません
今日は観光協会で「しびやの浜」を掃除しました。
篠島には海水浴場として有名なさんさんビーチの他にも
三つの砂浜があり海水浴で賑わう夏でもプライベートビーチとして
楽しめるような隠れスポットがあります。
今回はその一つ「しびやの浜」です。
台風で寄り付いた流木などの撤去を行いました。
陸路では運べないので「旅館おかださん」の漁船と「民宿一栄さん」と
「ホテル海原さん」の釣り船、そして南風丸の出動となりました。
100mにも満たない小さな渚でも船で、のべ12往復
軽トラで20杯くらいありました。
どうなんでしょうか?
人が立ち入らない静かな渚は個人的には自然が集めたものは自然にまかせる。
海面を漂う流木は色々な魚のゆりかごとなり、やがて沈んで海の栄養となります。
流木が寄り付くのも、また流れ去るのも人の手を加えないで
ペットボトルや加工された木材など人工物だけの撤去でいいのでは、と思います。
いろいろな意見があるから世間は面白いですね。
2011年 10月 18日 | Others | 流木が大漁です はコメントを受け付けていません
6.2キロありました
2011年 10月 14日 | fish on ! | 手抜き釣果アップ 篠島野島沖水深9m はコメントを受け付けていません
おんべ鯛奉納船に乗船して伊勢神宮へ行ってきました。
奉納船は、島で最も大型の漁船であるシラス引き漁船が通例となっており
今年の奉納船は生宝丸です。
その生宝丸を守るように前方に1隻、両舷に各2隻、合計6隻のシラス引き漁船
勝勢丸、漁勝丸、えびや丸、愛三丸、功盛丸が同航します。
島を上げての見送りの中、伊勢の神社港(かみやしろこう)をめざし朝8時に出港しました。
今回は6隻中5隻が自分が設計、建造した船体で漁勝丸は親父が設計した船です。
造船屋としてこの晴れがましい場面で「親父が生きていたらどれほど喜んでくれただろう」と思いました。
生宝丸に乗船したのは篠島漁協の組合長さん、南知多町長さん、篠島出身の町会議員さん
篠島神明神社の宮司さん、神宮でおんべ鯛の櫃を担ぐ重責を担った漁協市場の面々です。
伊勢湾を横断し到着した神社港では幼稚園児の花束贈呈や小学生による木遣り
伊勢市長や地元出身の国会議員さんなどの熱い歓迎を受けました。
神宮からの迎えの車に分乗し10分ほどで内宮の宇治橋に着きました。
太一御用の旗を掲げて宇治橋を渡り五丈殿で無事おんべ鯛奉納を終えました。
その後、清めを受け古殿地をさらに進み参拝しました。
これより深くは天皇と神職のみが許される聖域と聞きました。
その後、内宮神楽殿にて大々神楽の儀の後、御神札と神饌(おさがり)とをお受け
すべての行事が無事終了しました。
帰路の神社港でまたマーチングや心のこもった地元婦人会のおもてなしに感謝しつつ
帰路につきました。
おんべ鯛奉納は今も島の最も重要な儀式です。
古来より伊勢神宮を敬いおんべ鯛奉納に関わって来た島人の熱い思いは
この後も変わる事はないでしょう。
神宮よりいただいたお土産の赤福の伊勢だよりです。
2011年 10月 12日 | People | おんべ鯛奉納 はコメントを受け付けていません